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2006年2月18日 (土)

チェルニー練習曲

みんなに嫌われているチェルニー練習曲。

「21世紀へのチェルニー 訓練と楽しさとー」山本美芽 ㈱ショパン

という本を読みました。

簡単に内容を紹介したいと思います。

「ピアノがうまくなりたいなら、チェルニーは避けては通れない」その考えは20世紀の日本では常識でした。30番、40番、50番と番号順に進めていき、練習に時間をかけています。しかも退屈・・・(汗)コンクールの課題曲にもなっていたということで、みんな必死で練習をする・・・という具合です。

ちなみに
○小山美稚恵・・・小3で30番、小4で40番、小5で50番 ほぼ1年で1冊を仕上げていた
○横山幸雄・・・ほとんど初見で終わらせており、1回レッスンに持っていって仕上げて終わり。
○青柳いづみこ・・・小4までに30番、40番を終了。小5でクラーマー=ビューロー。それから、ケスラー、クレメンティ、モシュコフスキーの練習曲を抜粋してショパンに進んだ。

げげげ!さすがプロは違いますねーーー!すっごーーーい!!!!!

さて、これは日本の事情。ここからは海外の事情

○ブーニン・・・7歳、8歳の時にチェルニーを毎日弾いていた。が、リスムだったら何番、アルペジオなら何番という風に、抜粋して弾いていた。
○ユンディ・リ・・・30番、40番から抜粋して20曲ほど。50番から若干、クラーマー=ビューロー、モシュコフスキー、ショパン、リストも使った。

という風に、抜粋して使用している。国によっては重要視していないところもある。「チェルニーを練習してもチェルニーがうまくなるだけ」と。
これは後ほど・・・。

では、チェルニーは本当に役立つのでしょうか?

○19世紀生まれのピアニスト、ラフマニノフ、バックハウス、ザウワーは、チェルニーを練習することを当然のように思っている
○しかし、20世紀に入ってからは重要視しないピアニストがあらわれます。
リヒテル・・・音階練習も訓練もチェルニーもしなかった
バレンボエム・・・スケールやアルペジオの練習をしたことはない。曲そのものを弾くというプロセスの中で習得した
・・・というのです。ひゃーーー!うそお!

チェルニーに偏る問題点

和音やオクターブが少ない
左手の練習が少ない
黒鍵の多い調が少ない
・・・典型的な古典派スタイルの為、ロマン派、近代にスムーズに入っていけない


海外の事情


これらの国はチェルニーをあまり使用していません。

○ドイツ・・・音楽作品としてのエチュードが弾ければ良く、様式感と音色が重視される教育となっている
○アメリカ・・・使用しているとしても抜粋。あまり練習しない傾向にあるので、ツェルニーにかける時間を「曲」にかける。バロック、古典、ロマン、近現代を初歩の段階から弾かせる。分析力を高めるための知識を重視する教育となっている。
○イギリス・・・指の訓練よりも「曲」を練習することを通じて音楽作品に触れ、それを理解することを重視している。試験の課題の必須となっているのは、スケール、アルペジオというテクニックで、エチュードはなし。

チェルニーを弾かないと、ショパンやリストは弾けないのか?

海外の事情をみる限りでは、そのようなことはない。ただ次のことが満たされていないといけない
○ソルフェージュをよく勉強して、読譜力や分析力を高め、曲をスピーディに仕上げる能力を作る
○バロック、古典、ロマン、近現代など幅広い時代の作品をバランスよく短期間で仕上げ、レパートリーを増やす
○良い奏法の習得に力を注ぎ、美しい音の出し方、曲想にあったテクニックをマスターする


ざっと、こんな感じの内容でした。


私は・・・チェルニー好きだったかなあ?????嫌いだったかなあ?????

名前はおいしそうだから好きだけれど。カールにチェルシー♪ち、違うか・・・。

とにかく「早く進みたい」という気持ちがあったが、なかなか前に進まなくて「嫌い」だった気がします。なんやかんやと40番までは終了させましたけどね・・・。でも今から50番を順番に、となると泣いてしまうかも。1冊やるのに時間がかかりすぎてしまうので、抜粋でいいです・・・。クラーマー=ビューローも抜粋でいいです。本音は・・・。しかし、先生についているとなかなか思い通りにはなりません。「早く終わりたい」なんて言ったら呆れられそう・・・。その為には2週で合格しなくては!

独学のあなた!チェルニーをしなくてもショパンやリストは弾けるようになる・・・ということなので、抜粋でもいいんですよ!そして、前述の条件(ソルフェージュだの云々・・・)を意識して練習をしていけばよろしいのではないでしょうか?

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コメント

こんばんは。
ツェルニーは30番しかしないつもりです。30番、リハビリにいいですよ~。40は前に途中で挫折しました。

とりあえず、ツェルニー30番は(冬場は)指を暖める効果は少なくてもありそうです。。。

投稿: てんどしゅ | 2006年2月18日 (土) 22時58分

たしかに日本は何にしても決まった手順ができたら、そのとおりでないとダメというところがありますね。
「チェルニーを練習してもチェルニーがうまくなるだけ」というのは本当だと思いますよ。
やはり、いいとこ取りで抜粋して使うのが一番有効ではないでしょうか?

よく「基礎が大事」という人がいるけど、こういう人に限って何が基礎なのか分かっていないことが多いので、困ったものです。
少なくてもチェルニーを全曲やるのが基礎とは思えないですね。

チェルニーを練習しなければうまくなれないのなら、モーツアルトやベートーベンはチェルニーの練習曲などなかったのだからどうなの??

日本のピアノの練習は最初は指を高く上げてひたすら打ち下ろすという、剣道の素振り感覚の時代が長かったようなので、いまだに引きずっているようですね。

ホロヴィッツもテクニックのための練習曲は弾かなかったそうですよ。
ところで、私は最初はやはりバイエルからチェルニーに進んで3年くらいで40番の半ばくらいまで行ったけど、その後ピアノのレッスン自体を中断。
(自分では細々とは弾いていたけど先生にはついていなかったので、練習曲は弾かないですね)

今の先生のところでは基礎は任せてくれていて、自分でハノンをアレンジしたりスケールなどで練習というより準備運動としてやっているけど、テクニックの練習曲はレッスンには持って行きません。
最近弾いた練習曲と名前がつくのはラフマニノフの音の絵やスクリャービンの練習曲から数曲ですね。
正直なところ、譜読み遅くて何をするのも時間がかかるので、これ以上チェルニーなど弾く暇ないし、下手をすると指を壊しそう。


投稿: Lilac | 2006年2月18日 (土) 23時14分

てんどしゅさま

>ツェルニーは30番しかしないつもりです。30番、リハビリにいいですよ~。

お!もう決められているのですね!普通の曲でもエチュードぽいのがあるので、それで事足りるかもしれませんね!

投稿: かおる | 2006年2月19日 (日) 20時03分

Lilacさま

>たしかに日本は何にしても決まった手順ができたら、そのとおりでないとダメというところがありますね

えへ、書き忘れました・・・。
日本には「型」を重んじるところがあるので、そういう考えになる・・・ということが書かれていましたよ!

>チェルニーを練習しなければうまくなれないのなら、モーツアルトやベートーベンはチェルニーの練習曲などなかったのだからどうなの??

うわ!鋭いですね!確かにそのとおりですよーーー!

結局は普通の曲の中でスケールやらアルペジオやらがでてきた時に、どれだけちきんと弾けるまでさらうか?でしょうね。そのまま適当に弾き流してしまうと身につかない気がします。

投稿: かおる | 2006年2月19日 (日) 20時08分

チェルニー、嫌いです!曲想が全然愛想がないので、まったく弾く気が起こりません。愛想のいい練習曲、やはりクラーマー&ビューローかしら。やろうかなー。

投稿: ピアノフォルテ | 2006年2月19日 (日) 21時20分

ピアノフォルテさま

ああ、こちらにお一人いらっしゃいました!!!!!

そうですよーーークラーマーやりましょうよーーー!

友の会へカモン!

投稿: かおる | 2006年2月19日 (日) 22時02分

こんばんは。
 今の先生についてから10年以上、ハノンとかは指練習でやりましたが、ずっとチェルニーなんかやってませんでした。
 ところが去年の末あたりからチェルニー40番をはじめました。今8番目で難儀しているところです~。譜読み遅いし、指はまらないし(^^;
 うちの先生は『単なる指練習ではない! チェルニーは美しく弾かなくては意味が無い!』と仰ってます。
 確かに、上手に弾くと綺麗な曲なんですよね。でも、単なる指練習だけでやるんだったら時間もったいないかも。
 上手に弾けた時は充実感ありますし丁度譜読みの練習にもなるし、僕は楽しくやってますよん。
 まあ、人それぞれ、必要な技術とか時間の使い方とか価値観とかあるから何が何でもやらなきゃいけないものでも無いと僕も思いますよ~。

投稿: 栗田隆喬 | 2006年2月20日 (月) 00時26分

栗田隆喬さま

ああ、チェルニーやっていなかった派がこちらにも・・・。

>うちの先生は『単なる指練習ではない! チェルニーは美しく弾かなくては意味が無い!』と仰ってます。

まあ、40番の後半とか綺麗な曲になりますから、音楽的に弾こうと思えば・・・ね。

楽しくされているのなら、全然問題ありませんね!ファイトです!

投稿: かおる | 2006年2月21日 (火) 12時58分

私はツェルニー好きです。
この練習が難しい技巧ができることにつながるんだと思うと、おもしろく感じます。

でも、お話の様子だと必ずしも基礎につながってないようですね。
あらら(^^ゞ
難しいアルペジオとか出てきたらその曲の中で練習した方が効率がよいのかもしれませんね。

投稿: 夜咲花 | 2006年2月21日 (火) 19時32分

夜咲花さま

ああ、お好きなかた発見!しかしちょっとがっかりさせちゃったかしら?すみません・・・。

ただ指を動かしているだけ、機械的、というのはダメなのでしょうね。音楽的に弾くようにしたらまた違うのかもしれませんね。

投稿: かおる | 2006年2月21日 (火) 20時27分

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